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[いきあたりばったり] かなりの勢いで無駄なことしか書いていないブログ。割と内輪向けですごめんなさい。
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これからこんなのも垂れ流していきたいと思います。
見たことある方も多数いらっしゃるかとは思いますが、微妙に手直ししたので(本当に微妙です。ラストがちょこっと)見て頂ければ幸いです。

・アスキラです。
・アスカガスキーな人にはちょっとオススメできないです・・。すみません;
・前半死にたがってる人がいます。
・後半・・・いちゃついてます・・。

それでもいいよって方は「続きを読む」からどうぞ〜
-----------------------------------------------------------------

「――帰ってきてくださいね。・・・私の元へ」

頷くこともできなくて、僕は困ったように、ただ曖昧に笑った。



-reason for being-



“最強のコーディネイター”。それが僕。
ナチュラルでもコーディネイターでもない、人間とも呼べないかも
しれないような、異質な存在だ。
――そんな風に、数多の犠牲のもと、“造られた”。


<ゆえに許されない!きみという存在は!>


そう。そんなことは自分でも分かってる。ヒトが際限なく持つ欲望の果てに
造られた僕の力は、ただ世界を混乱させるだけだから。
だけど。


「力だけが、僕のすべてじゃない!」


フレイ、カガリ、ラクス、トール、ミリアリア、サイ、マリューさん、ムウさん、・・・そしてアスラン。
今まで出逢った人たちの笑顔が、思いがあふれてくる。
力だけじゃない。みんなが教えてくれた。
だから、僕はみんなのいるこの世界を守りたい!


<どのみち私の勝ちだ!“ヤキン”が自爆すれば“ジェネシス”は発射される!>
「え・・・?」
あまりのことに目を瞠る。そんな、ダメだ。あそこにはアスランが――!!

・・・いや、彼なら大丈夫だ。きっと止めてくれる。
よしんばできなかったとしても、アスランなら被害を最小限にしてくれるはずだ。

誰よりも優秀で、何だってできたアスラン。
他の人には無関心なところがあったけど、僕にはいつも優しくて。
でも完璧じゃない。弱くて、脆いところがあることも知ってる。
鈍感で、ズ太いように見えて、実は結構繊細なところがあったりするんだよね。
それでいて危なっかしくて。――僕の気も知らないで無茶しちゃったりさ。


でも、今は大丈夫。僕がいなくても、君の愛するひと――カガリが、
今は傍にいるんだから。

僕、以前(まえ)きみに言ったよね。
『きみも僕も、まだ死ねないんだ』って。
きみはまだ死んじゃいけない。彼女と、おじいちゃんおばあちゃんになってからじゃなくっちゃ。
僕は、今が“その時”


ピピッと電文通信が着信したことを知らせるランプが点いた。

『あと約300秒でジェネシスが爆発する。近くにいるならば、すぐに離れて
エターナルへ!』

アスランから。ジェネシスを壊すことに成功したみたいだ。
でも、僕は行けない。まだここでやることがあるから。

――君はみんなを守って。僕が守りたかった、人たちを。


<もはや止めるすべはない!地は焼かれ、涙と悲鳴は新たなる争いの狼煙となる!
――人が数多持つ予言の日だ!>
「そんなことっ・・・!」


絶対に、させやしない。きみが大好きな、この美しい世界。


<それだけの業を重ねてきたのは誰だ!きみとてその業(そ)のひとつだろうが!>


人類の夢。最強のコーディネイター。唯一の成功体。
多くのきょうだいたちの屍の上に成り立った命。
――知ってる。そんなことは。


だから僕は。


「それでも、守りたい世界があるんだ!」


この力で、守れる物があるのなら。きっと、生まれてきた意味がある。


唯一残っていた武器―ビームサーベルで、僕はプロヴィデンスのコックピットを貫いた。
場所は丁度、ジェネシスの前。


ラウ・ル・クルーゼ。彼もまた、ヒトの欲望の犠牲者だった。
――彼とともに、僕も消えよう。


今は役立てることができるこの力も、この戦争が終われば必要ない。
もしかしたら、これが元でまた争いが起きるかもしれない。
そんなのは、絶対にダメだと思うから―僕はいくよ。

でもね、アスラン。こんな僕でも幸せだったよ。
だって、君や、みんなと出逢えた。いっしょに笑いあえた。
それだけで、僕は生まれてきてよかったと思えるんだ。


ありがとう――・・・


『君は、みんなを守って。 ――好きだよ。』

送信完了。もうこれで大丈夫。思い残すことは、何もない。
平和な世界をどうか。きっと君たちにしかできないことだから。


「あなたは、僕といっしょにここで死ぬんだ――・・・」

人類の、すべての間違いと共に。


――さよなら、アスラン・・・








<キラーーーーーーーーっ!!>


ああ、愛しい彼の声。きっと僕が作り出した、都合のいいまぼろしなんだろうけど。
最期に聞くのが彼の声なんて、なんてしあわせ。


次の瞬間、眩い閃光が辺りを支配し、勢いよく機体の手を引かれるのを感じた。







<・・・ラっ!キラ!!>

せっぱ詰まったような、アスランの声。――本当に、まぼろし?
うっすらと目を開けると、モニターにはディアクティブモードのストライクルージュ。
そして通信画面には――
「・・・アスラン?」


僕は生きてる・・・?どうして――


<キラ!>
画面の中の涙ぐんだ彼の顔が、ほっとしたようになる。そしてみるみるうちに怒ったようになって――
<この馬鹿!!死ぬ気か!?>

うん。って言ったら、君はどんな反応するのかな。

「・・・なんで、きみがここに――・・・」
<なんでじゃないだろう!?あんな通信送っといて・・・>
アスランの瞳から、あとからあとから涙の粒がこぼれ落ちていた。


ああ、そうだ。もう僕は死ぬからせめて最期に、と自分の気持ちを
伝えてしまったのだった。
彼には、カガリがいるのに――


大破したフリーダムでは動けないから、僕はアスランが乗ってきたストライクルージュに乗り移った。こちらも爆発の衝撃を受けて、かなりのダメージを受けたようだった。


「・・・なんで、死なせてくれなかったの」
ぽつりと呟いた僕のその言葉に、アスランの顔が驚きと悲しみ、そして怒りに歪むのが見えた。
僕はあの人――ラウ・ル・クルーゼといっしょにこの世から消え去るべき存在なのに。
どうして。


「・・・何で、そんなこと言うんだ」
低く、アスランの声が響く。
「僕は、ここにいちゃいけないから」


「俺は・・・俺は平和な世界でキラとずっといっしょにいたい!また昔みたいに過ごしたい!
なのに――お前はそれを望まないのか・・・?」


本当は、そうなったら、そうできたらいいなってずっと思ってた。


朝起きたらおはようって言って、いっしょにご飯食べて、
それからいろんな事をいっしょにして。

いつか、そんな日が来たらいいなって。それが僕に許されるのなら。


「僕だって、できるなら君といっしょにいたいよ。でも――」
「お前がどうしても死ぬって言うなら、俺もいっしょに逝く」

アスランが、僕の言葉を遮って言った。一瞬何を言われたのかわからなかった。

「アスラン!?何を――」
「そうすれば、ずっといっしょにいられるだろう?離れるのは嫌だ。――もう二度と」
やわらかくその翠の瞳を細めて微笑む。

「お前が何だっていいじゃないか。キラはキラだろう?どこにも、死んで良い命なんてないんだ。――どんな命であっても」


頑なになっていた心が、溶けていく感じがした。


「生きててくれて、よかった」
「っ・・・!アスランっ!!」

胸にすがりついて泣く僕の髪を、きみは優しく梳いてくれた。
カガリへの遠慮とか、そんなものは既に頭になかった。
アスランの腕の中で、僕は気が済むまで泣いた。









「・・・ごめん。死ぬなんて言って」


漸く落ち着きを取り戻し、僕は少し赤くなって言った。


「いいんだ。こうして今生きていてくれてるんだから。お前がいなくなったら俺は・・・」
「カガリがいるじゃない」
「またお前はそんなことを言う・・・」
怒ったような呆れたような、そんな表情でアスランはため息をついた。


「・・・ほんとは、伝えるつもりなんて無かったんだ。でも、あのときは最後のチャンスだと思ったから・・・。困らせるようなこと言ってごめん」


まずい。泣きそうだ。ここでまた僕が泣いたら、余計に困らせるだけなのに。
ごまかすために、僕は微笑んだ。ちゃんと笑えているだろうか。


「まさか、ここまで来て分かってないとは思わなかった」
「えっ・・・  っっ!?」


触れるだけの、軽いキス。


「俺が好きなのは、ずっとキラだよ」


みるみる頬が熱くなっていくのを感じながら、僕は呆然とアスランの赤くなった顔を見つめていた。


「じゃっ・・・じゃあ、カガリは!?カガリはどうなるの――?」

我に返って、急き込んでたずねる。

「彼女は、大切な仲間だ。彼女の方もそう思ってる。家族―と言ってもいいかもしれないな」
お前の双子の姉さんなんだろう?と、彼はいたずらっぽく笑う。

「・・・えー、僕が弟なのー?」
「カガリがそう言ってたぞ『ありえん、あいつが弟だ』ってさ」

拗ねたように僕が言うと、からかうように言いながらアスランは笑った。



こんなに、僕を思ってくれている人たちがいる。
こんなに、僕を愛してくれている人たちがいる。


僕は、ここにいてもいい。


「・・・生きててくれて、ありがとう」
「――アスランも」


ふたたび涙が浮かんできて、僕たちはふたたび抱きしめあった。
そして、今度は触れるだけではないキスを、交わす。



<・・・リィ、トリィ!>

メタリックグリーンの羽を羽ばたかせながら、二人の元へトリィが
飛んできた。
そして、僕の肩に舞い降りる。


本当に、いろいろあったよね。

桜の下での別れ。
へリオポリスでの衝撃の再会。
本気で殺し合ったこと。
そしてオーブでまたわかりあえたこと――


そして今、きみはここにいる。・・・僕の傍に。


――生きてる。


「帰ろう、キラ。――みんなの所に」
「うん。・・・早く帰って、安心してもらわなくっちゃね」
顔を見合わせて、ふたりで笑った。



今の僕の存在理由。
それは・・・君がいてくれること。


<終>



-----------------------------------------------------------------
以下セルフつっこみ。
・冒頭のラクスいらな・・・・orzまあ、死にに行くつもりだったってことで お願いします・・。
・キラ途中で同じ事繰り返しすぎて少しウザいかもしれないですね。
・だんだんアスランの口調がおかしくなっていく気が・・・。
・名前だけはいっぱい出てくるカガリん。
・後半砂吐き。
・最後のトリィのくだり(鳴き声〜君の傍に。まで)はあってもなくても
 いい気がします・・。
 無理矢理入れた感が漂ってます。飛ばして読んだ方がきれいだったりして。
 しかも、宇宙空間で鳴き声は聞こえません(致命的)。
・オチも無理矢理!!・・・ どうしようもなかったんだ・・・。
・実はアスランの告白はうやむや(笑)。
・本当は死にネタでした。別の話でやるかもしれません。
・ジェネシス爆発まで何秒とか、デタラメ要素満載です。
・最大のツッ込みどころは、ヘルメットしてるんだから髪梳いたりちゅーした
 りできるはずないじゃないですかってところですね・・・orz
・ちなみに超蛇足設定。まったく分からん。

  原作同様、ジャスティス核爆発。
  ↓
  余裕を持たせてあったので、ルージュで帰投。
  (エターナル、クサナギはジェネシスに総攻撃をしていたので近くにいたのかと。)
  ↓
  アスランルージュでキラ探し。
  ↓
  爆発寸前にフリダム回収 or 目の前で爆発
  ↓             ↓
  アスキラいちゃラブ     死にネタ

ぶっちゃけかなり恥ずかしいです。 

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