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[いきあたりばったり] かなりの勢いで無駄なことしか書いていないブログ。割と内輪向けですごめんなさい。
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歌詞から妄想第二弾。
またしてもJanneより、桜。
歌詞・・・載っけていいんだろうか。では少しだけ。

『今頃君もどこかで舞い散る花びらを見て
あの日指切りした約束思い出してるの
“そのうちお互いを忘れるときが来るけれど
少し思い出して、、、桜の花を目にしたら、、、”

まだ子供のようなあどけない瞳のままで
駆け抜けた季節はあまりにも綺麗すぎて
人を愛すること君が教えてくれたから
今でも君の笑顔が胸を離れない

もう次の雨で終わり告げる花びらを見て
君は新しい季節を誰かと生きてるの?
けれど覚えていて君を愛していたことを
約束の言葉、、、“桜の花を目にしたら、、、”』

サビだけ抜粋。この歌詞だとアスラン視点っぽいけど、これはキラ視点です。
でもやっぱり文章書けなくなってるよ。あああ。
英語とか間違ってたらコッソリ教えたってくださいな。
アスラン視点はマンガで書こうと思って、ネームまで切ってあるのですが・・・
画力がなさすぎて完成するかどうか(泣)
では上記の歌詞をふまえてどうぞ〜





-----------------------------------------------------------------

桜の花は、好きじゃない。



CHERRY BLOSSOM



「アスラーンっ!!」
大好きな幼なじみの名を叫びながら彼の元へと駆け寄る、栗色の髪を持つ少年。
勿論、満面の笑み付きである。
「・・・どうしたんだ、ソレ」
いつものアスランならにっこりと笑みを返してくれるのに、今の彼の視線は怪訝そうに少年―キラの手元へと注がれている。そこにはひと枝の桜の花が握りしめられていた。
「あ、コレ?桜の花!あんまりキレイだったから、ちょっとだけもらってきちゃった」
アスランもお花見行こうよ、と笑うキラに、幼なじみの彼は呆れたようにため息をひとつ。
「貰って来ちゃった、って・・・『折って来ちゃった』だろう?花見の時の一番悪いマナーなんだぞ?」

「・・・ゴメンなさい・・・」
アスランに早く見せたいと思って折ってきたのに。そのアスランに怒られて、キラの瞳は涙でキラキラ光り出す。それに慌てるのはアスランの方だ。

「い、いや、分かれば良いんだ。次はやらないようにしような」
「・・・・」

無言だがこっくりと頷いたキラに、アスランは安心したのか小さく笑みを零した。

全く、仕方ないな。
そう思いながら。

「・・・行くか?花見」
「うんっ!!」
泣いたカラスはどこへやら。途端に再び満面の笑みを浮かべるキラに面食らいながらも、二人で桜を見に出かけたのだった。


「キレイだな」
舞い散る花びらを見て、アスランが言う。怒られはしちゃったけど、やっぱり一緒に来てよかった。そう思った。
「来年もその次も、ずーっといっしょにお花見しようね!」
ずっとずっと、アスランと桜の花を見ていたい。
「・・・そうだな」


そう言って笑ってくれたのが、何よりとっても嬉しかったんだっけ・・・











「・・・ラ・・・キラ!!」
「ん・・・」
「起きろってばほら!」
肩を揺すられて、意識が一気に覚醒する。目の前にあるのは宵闇色ではなく、
自分と同じ栗色の――
「・・・トール?」
ずいぶん昔の夢を見たな、と未だぼんやりした頭で思う。とても懐かしくて、あったかい記憶。

「大丈夫か?まだ何か寝ぼけてるだろ」
苦笑しながら顔をのぞき込んでくる彼。ここヘリオポリス工科カレッジのクラスメイトであり、今の一番の友達だ。
「いや、大丈夫・・・どうしたの?」
「どうしたの、じゃないだろ・・・お前今日の花見行かないのか?もう始まってると思うんだけど」
ちなみに俺は遅刻組、と笑うトールを見て、キラの頭は一気に覚醒した。
「・・・ごめん、忘れてた・・・」
「まぁ、そんなとこだろうと思ってたよ。お前のことだし」
でも普通、楽しい予定は忘れないだろ?と呆れたように言う彼。
「ホントにごめん。何時までいるの?間に合うようだったら僕も行くよ」
ほらこの通りだから。と自分の目の前にあるパソコンを指し示す。
「お前な・・・課題でもないのに教授の頼み引き受けすぎなんだよ」
その言葉に苦笑で返すキラに、トールは続けた。
「キラが来るまでいると思うから大丈夫だよ。ミリィたちにも言っとく。じゃあ、待ってるから」




「はぁ・・・」
なるべく早く来いよ、と走り去った後ろ姿を見送り、ため息をひとつ。正直気が進まない。
「せっかく誘ってくれたんだから行かなくちゃ悪いよね、やっぱ」
呟いてドサリと椅子に深くもたれ込んだ。その頭に、どこからか帰ってきたトリィが止まる。

(桜、か・・・)
思い浮かべて再び嘆息する。
あの花を見ると、嫌でも思い出さずにはいられない。夢にまでみてしまったあの光景。

舞い散る花びら。うんざりするほど青く晴れた空。そして――

『キラもそのうち、プラントに来るんだろう?』

そう言って微笑んだ、キレイな翡翠の瞳。

あのとき自分はとにかく泣きっぱなしで、彼を困らせてしまった。
最後には何とか笑って送り出せたのだけれど。
その日からしばらくは、心の底から笑う事なんてできなかった。

――もしかしたら、今もできていないのかもしれない。


「・・・プラントにも桜ってあるのかな・・・」
彼も、あの花を見て思い出してくれているのだろうか。
連絡ひとつ取れない今の情勢下、それを知る術はない。


いっそ、桜の花などなくなってしまえばいい。
そしたらきっと、忘れられるのに。


<トリィ?>
傍らのロボット鳥が、頭から肩に移って首を傾げて鳴いた。
「・・・ごめんね。トリィは連れて行けないんだ」
撫でながらそう言うと、トリィは意を得たとばかりにもう一声鳴いて、再び窓からどこかへ飛び去ってしまった。
青空を自由に飛ぶそれを見上げて、思う。連れてなんて行けるわけ無い。
あの花と一緒にすれば、きっとまた泣いてしまいそうだから。


「さてと・・・もう行かなくちゃ」
椅子から立ち上がり、パソコンの電源を落とす。
教授のやつは、後でやれば間に合うだろう。そう思いながら支度をはじめた。





見れば必ず、君とあの幸せだった頃を思い出す。

だから――桜の花は好きじゃない。






I never see the cherry blossom without remembering him .

so, I don't like it.

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