[いきあたりばったり]
かなりの勢いで無駄なことしか書いていないブログ。割と内輪向けですごめんなさい。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
聞き慣れた声に耳を疑って周りを見渡すと、
見慣れたメタリックグリーンのロボット鳥。
自分の手に降り立った懐かしいそれは、あのとき自分が手がけたままで。
――きっと、持ち主が大切にしてくれていたのだろう。
目頭が、少し熱くなる。
けれどそのことは、残酷な事実を彼に伝えていた――――
見慣れたメタリックグリーンのロボット鳥。
自分の手に降り立った懐かしいそれは、あのとき自分が手がけたままで。
――きっと、持ち主が大切にしてくれていたのだろう。
目頭が、少し熱くなる。
けれどそのことは、残酷な事実を彼に伝えていた――――
[Separation]
「トリィー?トリィーっ!!・・・もう、どこいっちゃったん・・・」
言葉は呑み込まれて、自分の瞳とかち合って揺れる菫色。
何で、出てくるんだ。
出てこなければ――会わなければ、もうお前と戦う事なんて無かったかもしれないのに。
いっそのこと、ここでさらっていってしまおうか。
背後にいる彼らには、今までのことも含め洗いざらいに話して。
――いや、だめだ。彼の背後にも人が・・・
まるで、このフェンスが今の自分たちの関係を象徴しているようだ。
もう、戦いたくなんてないのに。
大切な人をこれ以上失いたくなくて――どこかにいるキラを守りたくて、入隊した筈なのに。
どうして、その彼と戦っているのだろう?
「これ、きみ、の?」
「うん、ありが、と・・・」
あのときと同じ光景。
今にもこぼれ落ちそうな、菫色。
あのときから、自分たちはなんと変わってしまったことだろう。
あのときとは、もう違う。
なら、自分は早々に立ち去らなければならない。
彼の涙が零れる前に。
自分の心が叫び出す前に。
そして、彼の敵として再会するのだ。
「おい、行くぞ」
仲間の声。
名残惜しい気持ちを押し殺して、全てを吹っ切るようにして踵を返す。
「昔、友達にっ・・・」
友達・・・?
「友達にもらった、大事なものなんだ・・・」
「・・・そう」
まだそう思ってくれているのは、幸せなのか不幸なのか。
わからない。
自分は本当は、何がしたかったんだろう・・・
「トリィー?トリィーっ!!・・・もう、どこいっちゃったん・・・」
言葉は呑み込まれて、自分の瞳とかち合って揺れる菫色。
何で、出てくるんだ。
出てこなければ――会わなければ、もうお前と戦う事なんて無かったかもしれないのに。
いっそのこと、ここでさらっていってしまおうか。
背後にいる彼らには、今までのことも含め洗いざらいに話して。
――いや、だめだ。彼の背後にも人が・・・
まるで、このフェンスが今の自分たちの関係を象徴しているようだ。
もう、戦いたくなんてないのに。
大切な人をこれ以上失いたくなくて――どこかにいるキラを守りたくて、入隊した筈なのに。
どうして、その彼と戦っているのだろう?
「これ、きみ、の?」
「うん、ありが、と・・・」
あのときと同じ光景。
今にもこぼれ落ちそうな、菫色。
あのときから、自分たちはなんと変わってしまったことだろう。
あのときとは、もう違う。
なら、自分は早々に立ち去らなければならない。
彼の涙が零れる前に。
自分の心が叫び出す前に。
そして、彼の敵として再会するのだ。
「おい、行くぞ」
仲間の声。
名残惜しい気持ちを押し殺して、全てを吹っ切るようにして踵を返す。
「昔、友達にっ・・・」
友達・・・?
「友達にもらった、大事なものなんだ・・・」
「・・・そう」
まだそう思ってくれているのは、幸せなのか不幸なのか。
わからない。
自分は本当は、何がしたかったんだろう・・・
PR
この記事にコメントする