[いきあたりばったり]
かなりの勢いで無駄なことしか書いていないブログ。割と内輪向けですごめんなさい。
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飛び去ったトリィに導かれるようにして辿り着いたそこには。
翡翠の瞳。
深い藍色の髪。
僕が誰よりよく知っている、きみがいた――――
翡翠の瞳。
深い藍色の髪。
僕が誰よりよく知っている、きみがいた――――
[Separation]
・・・泣いちゃダメだ。
泣きそうな顔をしても、ダメだ。
この関係を、他の人に気づかれてはいけないから。
彼の後ろには、同じくらいの歳の人たち。多分、彼らもザフトなんだろう。
僕の後ろにも――ほら。カガリが。
僕らはもう戻れない。そうだよね?
アスラン・・・。
「これ、きみ、の?」
「うん、ありが、と・・・」
彼の手から僕の手に、ちょこんと移ってくるトリィ。
あのときと、寸分違わぬ渡し方。
違うのは――二人の間を裂くように存在する、フェンス。
他人行儀にしかできないのが、悲しい。
目の前にあるのに、触れることさえできない。
何故、この手を取ることができないのか。
敵だから?
もう友達じゃないから?
いや、違う――――
「おい、行くぞ」
彼の仲間が呼んでいる。・・・彼が、行ってしまう。
伝えたいことはたくさんあるのに、それを伝えることは許されない。
何一つ。
でも。
「昔、友達に・・・っ」
思わず口をついて出た言葉。
「大事な友達にもらった、だいじなものなんだ・・・」
きみは今でも、僕の大切な友達なんだよ。
「・・・そう」
そう伝わっていればいいのだけれど。
それを確かめる術を、僕は知らない。
・・・泣いちゃダメだ。
泣きそうな顔をしても、ダメだ。
この関係を、他の人に気づかれてはいけないから。
彼の後ろには、同じくらいの歳の人たち。多分、彼らもザフトなんだろう。
僕の後ろにも――ほら。カガリが。
僕らはもう戻れない。そうだよね?
アスラン・・・。
「これ、きみ、の?」
「うん、ありが、と・・・」
彼の手から僕の手に、ちょこんと移ってくるトリィ。
あのときと、寸分違わぬ渡し方。
違うのは――二人の間を裂くように存在する、フェンス。
他人行儀にしかできないのが、悲しい。
目の前にあるのに、触れることさえできない。
何故、この手を取ることができないのか。
敵だから?
もう友達じゃないから?
いや、違う――――
「おい、行くぞ」
彼の仲間が呼んでいる。・・・彼が、行ってしまう。
伝えたいことはたくさんあるのに、それを伝えることは許されない。
何一つ。
でも。
「昔、友達に・・・っ」
思わず口をついて出た言葉。
「大事な友達にもらった、だいじなものなんだ・・・」
きみは今でも、僕の大切な友達なんだよ。
「・・・そう」
そう伝わっていればいいのだけれど。
それを確かめる術を、僕は知らない。
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